はじめまして。Saekoです。
ここ数年で「コーチング」という言葉を耳にすることが多くなって来たと思います。
コーチングの資格を取得したり、また、会社で研修を受ける機会があった方もおられるのではないでしょうか。
日本ではまだ馴染みが薄い「コーチング」ですが、実は特別な人が受けるカウンセリングというものではなく、活用の仕方次第では職場のちょっとしたコミュニケーションでも大いに役立つスキルです。
スタッフレベルから管理職レベルまで、コーチングの研修を受けることで組織は更に強くなります。
そもそも「コーチング」とはいったい何なのか?
国際コーチ連盟 ICFのWebサイトでは以下のように定義されています。
“コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことです。
対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味します。”
少しわかりにくいかもしれません。
私はこう考えます。
「オープン、かつジャッジされない安全な環境下でのコーチとの物事の本質を考える対話により、気づきが生まれ、目標に向かっての行動が促される」
いかがでしょうか?
これも分かりづらいですね。少しブレイクダウンして考えていきましょう。
今回はまず、「オープンかつジャッジされない環境下」について考えたいと思います。
これは「心理的安全性」要は「安心して発言ができる環境」とも言え、コーチングにおいて重要な要素となります。
例えば、職場にあなたと上司A部長がいます。
あなたが上司に何か質問したいとします。
「すみません、A部長、○○についてお伺いしたいのですが。。。」
そこで上司がイライラしながら
「そんなことも分からないの?これ、この前言わなかったっけ??」
と言ったら、どう思うでしょうか。
「くやしい!」と怒りをバネに頑張る人もいるとは思いますが、稀です。
多くの人には馬鹿にされたような気になって、今後質問をするのをためらってしまいます。
そうすると、どんなことが起きるでしょうか。
怒られるのが嫌で、相談などのコミュニケーションの機会が減るでしょう。
間違って仕事を進めてしまったり、不安な気持ちで仕事をすることでストレスをためてしまい、仕事のパフォーマンスが下がるかもしれません。
一方で、もし上司がフラットに
「どの点がどう分からない?ここまでに分かるためにどんなことした?」
と言ったら、どう感じるでしょうか。
何が理解できていいないのか考え直すと共に、どんな対策を打ったのかも考えますよね。
分からないポイントが明確であれば上司も効率的に伝えることができますし、もし十分に対策を打てていないのであれば更にどんなことができるのか気づきが生まれますね。
あなたが分からなかった事を整理できることによって環境が変わります。
そして、今後、上司に話しかける前には、まずその問いを自分に聞いて、準備ができた状態で質問に臨むようになる、すなわち自律して仕事を進められるようになっていきます。
前者の上司のような対応を取れば、上司は部下に教える時間が省けたり、ストレスも抱えなくて良いでしょう。
しかし長期的に見ると、このようなコミュニケーションは部下のモチベーションを下げてしまったり、伸ばせるはずの能力を伸ばしてあげられません。
その本人だけでなく、会社にとっても大きな損失となりかねないので、気をつける必要があります
それではどうやったら「オープンでジャッジしない」自分でいられるのでしょうか。
次回またその点について深堀していきましょう。
フェニックスコンサルティングでは、チームの能力とパフォーマンスを向上させるコーチングスキル研修を行っています。
マネージャー向けコーチングスキル研修『Insideout Coaching』はこちら