グローバル人材のポテンシャルを見極める!
実践的英語コミュニケーション力のアセスメント手法とは?

グローバル人材のポテンシャルを見極める
実践での英語コミュニケーション力を計測する方法
国際市場での競争が激しさを増す中、多くの企業が「グローバル人材」の採用や育成に力を入れています。しかし、その選抜や育成の現場で課題となっているのが、「実践的な英語コミュニケーション力をどう見極めるか?」という点です。
英語力を計測するアセスメントは様々な種類がありますが、実際のビジネス現場で必要とされる「会議での発言力」「異文化に配慮した対話力」「即興対応力」などは可視化しにくいのが現状です。その結果、本来は高いポテンシャルを持っていたはずの人材が適切に評価されなかったり、現場で英語に対応しきれずに苦労したりといったミスマッチも生まれています。
「英語で成果を出せること」が本当のゴール
英語研修や人材育成において、「英語が話せるようになること」は一つのゴールですが、実際のビジネス現場では、「英語で成果を出せること」が本当のゴールではないでしょうか?
そのためには、単に語彙力や文法の知識だけではなく、状況に応じて英語を使いこなすコミュニケーション力が求められます。
「実践的英語コミュニケーション力」の全体像を評価するには、実務に即したアセスメント手法の導入が鍵となります。フェニックスコンサルティングでは、実践でのコミュニケーション力の可視化にフォーカスし、それらを見極めるためのアセスメントをご提供しています。今回は、言語教育理論における重要な概念である “Communicative Competence(コミュニカティブ・コンピテンス)” の枠組みをもとに、そのアセスメントについてより深く考えてみます。
Communicative Competenceとは?
この理論は、社会言語学者 Dell Hymes(ハイムズ)によって提唱され、後にCanale & Swain によって4つの能力に整理されました。
それが以下の4分類です:
- Linguistic Competence(言語的能力)
→ 正確な文法、語彙、発音といった基礎的な言語力 - Sociolinguistic Competence(社会言語的能力)
→ 相手や場面に応じた適切な言葉選び、文化的背景を踏まえた表現 - Discourse Competence(談話能力)
→ 会話や文章全体を一貫した流れで構成する力(論理性・展開力) - Strategic Competence(戦略的能力)
→ 言葉に詰まったときや誤解が生じたときにうまく修正・補完する力
この理論のポイントは、「言語力」だけでなく「対人的なやり取りの柔軟性」や「文化的判断力」も含めて総合的に見ることにあります。
言語能力とコミュニケーション能力が重要な理由
Canal & Swainのコミュニケーション理論では、言語能力はコミュニケーション能力の一部になります。異なる言語や文化的背景をもつ相手とのコミュニケーションでは、「社会言語能力(Sociolinguistic Competence)」が非常に重要であり、良好なコミュニケーションをとるためには、単なる言語能力だけではなく、相手を尊重する姿勢や、適切なフィードバックを与える能力、文化的理解・相手理解・状況判断のスキルも重要な要素になります。
英語力は、英語を使ったコミュニケーションの際には欠かせない要素です。
しかし、英語力が高くても、相手の感情や立場を尊重しない、または非言語的な要素を無視すると、効果的なコミュニケーションが難しくなることもあります。
逆に、コミュニケーション能力が高くても、英語力が低ければ英語を用いたコミュニケーションにおいて障壁が生じることがあります。
要するに、英語でのコミュニケーションをスムーズに行うには、英語力とコミュニケーション能力の両方が求められると言えます。
英語コミュニケーションの場合は、文化的背景や価値観、コミュニケーションスタイルやリーダーシップスタイルなど様々な違いがあり、その上で英語という共通言語を用いるため、より複雑になります。言葉・非言語・文化の違いを理解しながら、相手と真に通じ合う力こそが、現代のビジネスやグローバル環境で必要とされる「実践的英語コミュニケーション力」です。
「実践的英語コミュニケーション力」を可視化するアセスメント
グローバル化が進む中で、「英語が話せること」よりも「英語で仕事ができること」が重要視されるようになってきました。
ところが、従来の試験では、英語の基礎力(語彙・文法・読解など)は測れても、ビジネスの現場で成果を出すための英語コミュニケーション力までは評価できません。
たとえば、「部下を励ます」「外国籍社員と信頼関係を構築する」「海外の顧客と交渉する」など、英語を使ったやり取りには、語学力以上の判断力・適応力・対話力が必要です。
当社では、こうした課題を解決するために、実践に即した2種類のアセスメントをご提供しています。
ECI English Competency Interview
English Competency Interview(ECI)はフェニックスコンサルティングが長年にわたり、研修プログラムを設計するため使用してきたインタビュー形式のアセスメントテスト「FSI」をベースに開発されました。FSI(Foreign Service Institute)は、アメリカ合衆国国務省の外交官や政府職員を対象に、言語・地域研究・異文化理解・外交スキルなどの訓練を行う機関であり、外交官や政府職員が外国語を実務で使えるレベルに達しているかどうかを判断するための、実践重視のアセスメントです。
概要
テスト形式:英語のネイティブスピーカーとの1対1のインタビュー
所用時間:10~15分
テスト内容:4つのSectionで構成されるファネル形式
4つのSection
- Assessing ability to discuss familiar topics 身近な話題について話す能力を評価
- Assessing ability to describe job, company, and work responsibilities 仕事、会社、仕事の責任などを説明する能力を評価
- Assessing ability to discuss broader topics, and to show awareness of business and cultural issues より広い話題について議論し、ビジネスや文化的な問題を認識する能力を評価
- Assessing ability to communicate on more complex and comparative issues with a stronger cross-cultural element. より複雑で、より多文化的な問題についてコミュニケーションする能力を評価
身近な話題から始まり、ビジネス、文化、より抽象的なテーマへと、受検者のレベルに合わせて質問の難易度が調整されるため、英語コミュニケーション能力を反映した信頼性の高い評価を可能にしています。良いスコアを得るためには、自発的かつ独創的なアイデアを素早く、効果的に出すことが求められます。
レベルについて
CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)に基づいています。英語を話す能力をテストするものですが、加えて、論理性や話し方、イントネーション、応答速度、態度、そして話し方の洗練度が計測されます。ECIは、流暢さ、文法、正確さ、語彙の使い方、話し方、発音、聴解力など、コミュニケーションのあらゆる分野を計測します。
2. シミュレーション型アセスメント
実務を想定したビジネスシミュレーションを実施し、演習中の受講生の行動や言動などを評価者が観察し、実務で必要な英語運用能力を評価します。この形式は、グローバルなビジネス環境で必要とされる英語運用能力を評価するのに適しており、個人単位では測りきれないビジネスシーンでの役割の果たし方や他者との連携の仕方を重視した評価が可能です。
本アセスメントでは、論理的コミュニケーション、協働スキル、意思決定能力、対立解決、タイムマネジメントなど実際のビジネスシーンにおいて、業務遂行に必要な英語運用能力を総合的に評価します。
主な活用事例
- 海外事業部への候補者を対象に、必要とされるスキルを設定した上でスクリーニング
- 海外赴任者の適正評価
- 次世代リーダー候補者の英語によるリーダーシップ発揮力測定
導入のメリット
- 1. 実践的な英語力を可視化できる
単なる語彙・文法力だけでなく、「ビジネス現場で使える英語コミュニケーション力」(交渉、説得、対話、リーダーシップ発揮など)をリアルな場面で測定可能。
TOEIC®や英検などのスコアでは見えにくい「使える力」が明らかになる。 - 2. 業務遂行能力との関連性が高い
英語を使った会議進行、交渉、プレゼンテーションなど、実務に直結する課題を通じて評価するため、職務適性や即戦力度を具体的に把握できる。 - 3. 多面的・客観的な評価が可能
複数の評価者による観察・評価(アセッサー)を通じて、バイアスの少ない客観的診断が実現できる。
面接や筆記試験では捉えにくい、行動特性や対人対応力も含めて総合的に把握できる。 - 4. 人材育成に直結するフィードバック提供
アセスメント後、本人に対して強みと課題を具体的にフィードバックでき、成長支援やキャリア開発にも活用できる。
単なる選抜ではなく、「育成型アセスメント」としても機能する。 - 5. グローバル人材戦略を加速できる
採用、配置、育成、昇進すべての局面で英語力とコミュニケーション力を可視化できるため、グローバル人材育成・活用の基盤強化につながる。
海外拠点展開や外国籍社員との連携促進にも寄与する。
まとめ
フェニックスコンサルティングでは、お客様の課題や目指すゴールに合わせて、ECIやアセスメントセンター方式による英語コミュニケーション力診断などをご提案いたします。
単なるスコア評価にとどまらず、実務に直結する「伝える力・対話する力・成果を生み出す力」を可視化し、貴社のグローバル人材戦略を力強くサポートいたします。
ご関心のある方は、無料トライアルをご提供いたしますので、是非お気軽にお問い合わせください。